あなたは『非常用持ち出し袋』というものをご存じでしょうか。『非常用持ち出し袋』は、何か災害が起こった時にすぐに持ち出して逃げるようにするために、非常用の物品を入れておく袋のことです。各家庭に1つは用意しておくことが推奨されます。

日頃からご家庭で備えておくことで、安心に繋がるでしょう。

〇非常用持ち出し袋に入れるものは吟味しよう

では一体、『非常用持ち出し袋』には一体どういった物品を入れておけば良いのでしょうか。人によって違いはあるものの、人が背負って歩ける重量は、男性は15キロほど、女性だと10キロほどです。

そういったことから、あまり詰め込み過ぎると重くなりすぎてしまい避難にも支障を来たしますので、重さも加減しながら袋に詰めることが大切です。また、何でもかんでも入れると実際には役立たないものが多かったということになりかねませんので、内容に関しては十分吟味をする必要があります。

『非常用持ち出し袋』の内容は、何を入れなければいけないといった決まりがあるわけではありません。なので、あなたにとって何が重要であるかを考えながら選ぶと良いでしょう。

〇これだけは入れておきたい!必須のアイテムとは?

災害が起こってから救援物資が届くまで、最低でも3日ほどはかかってしまうことが多いです。なので、それまでの期間はご自身で乗りきることを考えなければいけません。では、『非常用持ち出し袋』に入れるべき必要最低限の物品をご紹介しましょう。

まずは、『非常用持ち出し袋』にする袋です。リュック型であり大きめが好ましいです。そして飲料水にカンパンなどの食料、懐中電灯に情報を得るためのラジオもあると便利です。さらに、お金などの貴重品も備えておきましょう。

小銭の用意を忘れてはいけません。また、救急の際のマスクや絆創膏なども必要です。着替えも圧縮袋等にいれてコンパクトに入れておきましょう。筆記具やハサミなども便利でしょう。

炊事などをする際のためにチャッカマン等の火を付けられるもの、様々に使えるタオルやポリ袋を数枚、断水になった場合に備えてのトイレットペーパーやウェットティッシュ、ガムテープや軍手(綿と皮両方)、雨合羽、避難先で場所確保に使うレジャーシートなどを入れておくようにしておくと安心です。

〇その他に必要になるものとは何だろう?

年齢や性別でも入れておきたいものが変わってきます。もし赤ちゃんがいるのであれば、おむつや粉ミルク、母子手帳、離乳食、スプーン、おしり拭きなどが必要になります。女性の方は、生理用品やヘアゴム等や化粧品、鏡、ブラシなど身だしなみに関するものも必要になるでしょう。

高齢者が御一緒であれば、柔らかいお粥などの非常食、そして介護用品の杖など、入れ歯の洗浄剤、高齢者手帳、大人用のおむつなどが用意されていると良いでしょう。視力を補うための、予備メガネやコンタクトレンズの洗浄液なども備えておきましょう。

さらに、カセットコンロにボンベなどがあると、食事の時に便利です。さらに古新聞や段ボールも用意しておくようにしましょう。