人の住む住居には形態が様々ありますね。一軒家にお住まいの方もいらっしゃれば、マンションやアパートなどの集合住宅にお住まいになられている方もいるでしょう。これまで一軒家で過ごされてきた方で、マンションに引っ越された方もいらっしゃるのではないでしょうか。

住居の形態が違うことから、災害に備える際にも勝手が違うことは覚えておきたいものです。

〇マンションの場合は上階などにも迷惑をかける可能性も

一軒家だと、防災に関してはその家に住む個人が主となってしっかりとしなければいけません。それでも、近所の方と連携したり防災訓練などに参加をすることもあるでしょう。しかし、マンションになると大勢の方がそれぞれ入居していることもあり、個人が対策をしたりするだけでは万全とは言い難い部分があります。

例えば、マンションのどこか一室で火災が発生したとしたら、他の部屋の方々にも影響が出る可能性があるということもあるのです。もし自分は対策をしていたとしても、他からの影響によって自身の部屋に被害が出てしまうことも考えられますし、もしかしたら反対に他の人の部屋に影響を与えてしまうことだってあり得ないことではないのです。

ですから、そういったことを防ぐために、マンションでは定期的に防災訓練を行っていることが多いのです。訓練を行う時期についても割とコンスタントに行われるので、マンションに住んでいる人達が皆で防災の意識を高めることができますし、そのマンションでも防災の備えについて共通のものを持てるようになるのです。

あるマンションでは消防署の協力の元で防災訓練を実施しています。しかし、マンション住民の参加はあまりなかったという事実もあります。日々忙しいかもしれませんが、いざという時のために、自分が困らないためにも防災訓練には積極的に参加しなくてはいけないのです。

これはマンションに住んでいる方にはとても重要なことです。まずは、その階それぞれにおいて避難をする経路についても知っておくようにしましょう。

〇マンションではエレベーターが止まることも!

さらに、エレベーター以外で避難するとしたらどういった方法で避難をするのかについても前もって確認しておく必要があります。その際にどういった物を用意するべきなのかも重要ですね。いざという時にそれが使用できるようにしておかなくてもいけません。さらに、マンションにお住まいであるなら建物に多くの住民の方が住んでおられるということも常に意識していることも大事です。

地震などの災害であれば、自分で防ぐことはできないものの、火災であれば住民一人一人が気を付けることによって防ぐことが可能なのです。また、よく地震が発生したならテーブルや机の下に隠れるようにと言われます。

しかし、マンションの場合はより地震において揺れが大きくなりますし、机の下に隠れることなどは反対に危険度が上がってしまうことも考えられます。なので、マンションであれば廊下に出る(家具などがないということがカギです)ことが必要になるのです。

以上のように、住居という点では同じであり、基本的な防災は同じではあるものの、一軒家とマンションでは災害についての備え方などは違う面もあるということも覚えておく必要があるということです。