災害に備えて、食料を備蓄することは大事です。しかし、それだけではなく水も備蓄しておくことが非常に大切になります。災害の中でも、地震によって水道管に問題が生じることもあり、断水してしまう可能性もあります。

マンションやアパートといった集合住宅では貯水タンクを使っていることが多く、水害が起こると地下の浸水により断水してしまうこともあるのです。また、停電になりポンプが動きを止めてしまうことも断水の原因となります。

そういった面でも、集合住宅にお住まいの方は、より災害時を見越した水の確保は大切な事項であると言えるでしょう。

〇飲料用だけじゃない!トイレにも水が必要

水には、様々な用途があります。もちろん飲料水にも使いますが、トイレなど生活の場面でも必要なものです。『飲み水』としての用途は考える人も多いでしょう。それでも、災害が起きるとトイレを何日も流せなくなってしまうこともあります。

災害に備えるならば、そこまで思い至らなくてはいけません。しかし、トイレに関しては水を用意しておくことで乗り越えることができますので、トイレ用の水もきちんと確保しておきましょう。

〇大事な水!給水車が来るけれど?

水道が無事復旧するまでの間は、災害が起きた場所では給水車が水の補給をしてくれることが多くあります。ただ、水をどのように貰うのか、貰ってからどのように持って行くのかをあらかじめ決めて用具等を準備しておかなければいけません。

水は重いものですし、特に女性や高齢者では運ぶことが困難な場合があります。そういった水の運搬をしやすくするためにも、ポリタンクであったり台車を準備しておきたいものです。水の備蓄には、給水を受けるための準備もしておかなければいけないということです。

とは言え、停電になってしまい集合住宅のエレベーターが止まってしまうことがあります。そんな中で水を運んだりすることはとても大変なことです。お年寄りなどの体力的に難がある方が1日のうちに何回にもわたって水を運ぶということは、困難なことでしょう。

そういった場合には、ご自宅の状況やご家族の構成などに合わせて普段から水をしっかりと備蓄しておくと、給水車の水ばかりに頼ることもなく対処できるでしょう。

〇清潔な水を確保することが大事!

災害が起こったとしても、清潔である水によって家族の健康を保つことは大事です。飲む用途として利用する清潔な水は、水道から汲んだものを長い間保管しておくことは避けたいものです。飲料水にする水は、ペットボトルに入っているミネラルウォーターを備蓄することが鉄則です。

ペットを飼っておられるご家庭ならば、そのペットのことも考えて、必要な分を準備しておくようにしましょう。1人分は、おおよそ1日で1リットルほどの水が必要となっています。それでも、その量を全てペットボトルの水で備蓄をしておくこともありません。

必要量の水は、冷蔵庫などに入っているお茶のボトルの中やポットの中に保存しておくのも良いです。なるべく、日常的に1日分の水は確保しておくようにしましょう。

ペットボトルの水を確保することを前述しましたが、そのペットボトルの水にも賞味期限はあります。水も段々と古くなってきますので、古い水は日付順に普段の飲料や生活で使用する方も多いでしょう。

それよりも、期限が切れた飲料用水の保存は継続し、災害時にトイレなどで生活用水として用いることも効果的なのではないでしょうか。